【法人向け】EV充電器と設置事業者の選び方 導入成功のポイントから工事・運用の流れまで
EV充電器を設置する際には専門の事業者に依頼することになりますが、実績や技術に乏しい事業者を選んでしまうと思わぬトラブルが発生することがあります。しかし、どのような事業者を選べばいいかわからない方もいるのではないでしょうか?
本記事では、EV充電器の設置事業者の選び方や設置工事・運用の流れを解説します。
目次
法人向けのEV充電器の種類と特長
法人向けのEV充電器は、「普通充電器」と「急速充電器」の2種類に分類され、それぞれ特長や用途が異なります。
・普通充電器
低出力で長時間かけて充電するタイプの充電器です。充電出力は約3kW~6kW程度です。充電時間はバッテリー残量にもよりますが、バッテリーがほぼゼロの状態からフル充電になるまでは約8~10時間ほどかかります。EVを長時間駐車する環境に適しており、夜間や業務時間外に充電する用途で使用されます。
社用車/公用車の充電器として自社に導入する場合、普通充電器を設置することが一般的です。
充電には長い時間がかかりますが、導入コストが比較的安価であることがメリットです。充電制御可能な種類もありますので、充電制御システムと組み合わせれば導入時の設備増強や契約電力の上昇なども回避できます。
可搬型(コンセントタイプ)と据置型があり、可搬型の本体価格は数千円から数万円程度、据置型の本体価格は30万円程度です。
設置工事の費用は30~40万円が相場となります。
・急速充電器
急速充電器は、高出力で充電を行うタイプの充電器です。充電出力は20~150kW程度であり、バッテリー残量にもよりますが、短時間で多くの充電を行うことが可能です。
高速道路のサービスエリアや商業施設の駐車場などに設置されることが多く、移動の途中で行う「経路充電」や、目的地での短時間の滞在中に充電が必要な場合に適しています。
出力が50kWを超える場合は、本体に加え高圧受電設備(キュービクル)の導入も必要になります。
短時間で充電できるメリットがある一方、導入・運用コストが高いというデメリットがあります。
急速充電器の本体価格は50kWクラスのものでも200万円を超え、設置費用として別途400~500万円ほどかかります。
普通充電器、急速充電器の詳細や、自社に合ったEV充電器の選び方については、以下の記事をご覧ください。

EV充電器を設置する前に知っておくべきこと
EV充電器を設置する際には、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
事業者選びでよくある落とし穴
EV充電器を設置する際には「第二種電気工事士」以上の資格を持つ事業者に依頼する必要があります。その際には、信頼できる事業者を選ぶことが非常に重要です。
事業者選びでよくある落とし穴としては、価格だけで事業者を選んでしまうことで、長期的には費用が高くつくケースが挙げられます。初期費用が安く見えても、設置後の不備や故障対応が不十分な場合に余計な修理費や対応費がかさみ、結果的に割高になることがあります。
EV充電器設置費用については以下の記事をご覧ください。

さらに、将来的な拡張性や充電器の種類(普通充電器・急速充電器)への理解が浅い事業者を選ぶと、導入時に余分な設備増強コストが必要となり、運用面においても契約電力が上昇するなどの支障を及ぼす可能性があります。
現地調査から工事完了までのステップと注意点
EV充電器を設置する際には、まず現地調査を行い、電力設備の容量や既存配線の状況、設置場所のスペースや動線を確認します。次に必要な充電器の種類や台数、設置場所などを決定し、配線ルートや負荷分散の設計を行います。設計の計画を立てた後、充電器の設置工事を実施します。
工事完了後は必ず試運転を行い、正常に動作するかを確認する必要があります(各ステップの詳細は後述します)。
注意点として、各ステップで事業者任せにせず、事前に十分に打ち合わせを行い、想定外の追加費用や使い勝手の不備を防ぐことが重要です。また、調査から工事まで同じ事業者に依頼することで工事内容や費用などの透明性を確保でき、スムーズな導入につながります。
EV充電器設置事業者選びのポイント
EV充電器の設置事業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントを重視することで安心・安全かつ効率的な導入が可能になります。
将来的な導入計画に合わせた設計が可能か
EV充電器の導入に当たっては直近の設置台数で設計するのではなく、将来的にどのくらい増設する予定があるか、どのような充電ニーズ(車両の利用時間や日々の走行距離)になるのか、更には既存の電力契約や需要パターンなどの情報を踏まえて設計すべきです。将来導入される充電器の台数によって最適な設備設計は異なり、設計によっては運用コストが大きく増大する恐れがあります。
将来的な導入台数や既存設備の状況を踏まえて最適解を提案できる事業者を選ぶべきでしょう。
充電制御が可能か
複数台の充電器を導入する場合、ピークシフトや上限値を超えないようにするなどの充電制御ができる充電器と制御システムを提供している事業者が望ましいでしょう。充電制御を行わず複数台のEVを一度に充電すると契約電力を超えてしまう可能性があるほか、停電を起こしてしまう可能性もあります。複数台のEVを運用する場合は特に考慮すべきポイントです。
保守・メンテナンス体制が充実しているか
設置後は機器の故障や制御システムの不具合などが発生する可能性があります。トラブルへの対応や定期点検サービスの有無をチェックし、長期的に安心して利用できるサポート体制を備えた事業者を選ぶことが重要です。
保守契約の内容や費用も比較検討することで、長期的な安心につながります。
事業用EV充電器の設置工事・運用の流れ
EV充電器の設置工事・運用は以下のステップに沿って進めていきます。
①現地調査・計画立案
まずは設置場所の電力設備の容量や配線ルート、利用者数や利用頻度を現地で調査します。駐車場の構造、電源の有無、利用者動線などを考慮した上で、将来的な台数増加も想定し、最適な充電器のタイプや設置位置を検討します。
②設計・見積
調査結果をもとに配線設計や負荷分散のプランを作成し、工事費や機器費用を算出します。費用は設備容量や設置場所の条件によって変動しますが、配線コストについては充電器と電力設備が離れているほど高くなる傾向があります。
国や自治体の補助金制度を活用する場合は、この段階で申請準備を行います。
③設置工事
電力線の引き込み、分電盤設置、配線工事などを実施し、充電器を設置します。設置場所によって基礎工事を行うケースがあるほか、必要に応じて案内表示や屋根などの付帯設備も整備します。
④運用開始・管理
導入後は充電器の利用状況のモニタリングを行います。充電制御を活用すれば、契約電力を超えない範囲で効率的に充電が可能です。
⑤保守・メンテナンス
長期運用にはトラブルが付き物です。前述のように、トラブル時のサポート体制が整っているかも事業者選びの重要なポイントです。
EVの導入に伴う電気料金についてはこちらでシミュレーションできます。
料金シュミレーター
EV充電器設置は「EnneEV」にお任せください
効率的でスムーズなEV導入・運用のためには、実績豊富な事業者に充電器の設置工事を依頼することがポイントです。価格面だけでなく、電力設備や電気料金に関する知識やコンサルティング力、アフターサービスなどを総合的に検討することが、安心・安全なEV充電環境の構築につながります。また、導入台数が多い場合、充電制御が可能な充電器を提供している事業者を選ぶことで、電力料金の上昇を抑えることが可能です。
EnneEV®(エネーブ)は、適切なEV充電インフラの設置とEV充電器の遠隔制御により、電気料金の上昇を抑制するEVスマート充電サービスです。EV充電器の選定や調達、設置工事の手配、そして運用開始後のサポートまでワンストップで対応可能です。
充電制御により電気代を契約電力内にコントロールし、コストミニマムなEV導入を支援します。
EnneEV®(エネーブ)の詳細は下記のページをご覧ください。
EV社用車運用のコストを抑えるスマート充電サービス『EnneEV®』エネーブ
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スマート充電サービス『EnneEV(エネーブ)』のサービス資料です。充電制御により充電電力を 契約電力内にコントロールすることで、電気料金の上昇を抑制。企業の社用車EV導入をご支援します。
